3日ほど前にこざるがはじめて怪我をしました。
我が家はキッチンとダイニングとリビングの隔てが無く、一日そこで過ごしています。
ういさんが動き始め、かろうじて包丁の入っているところや危ない引き出しにストッパーはつけたものの、日々やんちゃ度がアップしているういさんにはまだまだ危険がいっぱいむき出しの状態です。
毎日毎日、ダイニングテーブルの下へ潜ってたちあがり金属製の足に頭をぶつける、軽くて不安定な椅子につかまり立ちしたりひっぱって上のものを取ろうとする、コンセントを引っこ抜く、乾物やお酒の瓶などをひっくり返して遊ぶ、コンロのつまみを触ろうとする、などなど、とにかくまあ、動き始めた元気な赤ちゃんがやるであろうあらゆるいたずらをやっているわけです。
母ざるは専業主婦で毎日ずっとういさんのことを見ていられますが、そうは言っても核家族なら片付けものや炊事洗濯掃除、どうしたってちょっとは目を離さなければ生活していけません。
大人しく遊んでいるすきに、なんてぬるいことは叶うはずもなく、洗い物をすればういさんが雄叫びをあげ足元にぶら下がりジーンズが半分脱げるし、洗濯物を干すためにベランダに出ると追いかけてくるので窓を閉める、窓を閉めると立ちあがり雄叫びをあげ鍵をかちゃかちゃ触って遊ぶので閉め出されそうになるが指を詰めたらいけないので慌てて開けられない、という状況なので少しでもはやく用事を成し遂げ、雄叫びその他をやめてもらわなくてはいけません。
なんていうことは、子育てをしている人なら言うまでもなく至極当然、だからどうした、っていう程度のことです。
そんな中で子供が怪我をするということも、どんなに気をつけていても一瞬の出来事なわけで子供は多少なりとも怪我をしながら大きくなるということも至極当然なわけです。
でも怪我をしたら痛い、痛い思いをさせるのは可哀想。とか頭で考える以前にもう、親にとって子供が痛み苦しむことは理屈抜きに堪え難いということも、これまた当然の心理。
今回は母ざる不調のため父ざるが早めに帰宅、ういさんはバタバタしているところで椅子につかまったりひっぱったりして遊んでいたら椅子ごとひっくり返り、床で後頭部を打ち椅子で顔面を打ちました。当たりどころが良かったというか悪かったというか、とにかくまぶたを少し切り試合後のボクサーのような顔になってしまいました。しかし、幸い出血もほとんどなく眼球に傷はないようすで切り傷もかすり傷程度、目の周りが少し青くはれるくらいで済みました。
まあそんなことはさておき、母ざるは思いました。
軽くて不安定な椅子につかまると危ないことは最初から分かっていたけども毎日成長するういさんを見ているうちに危ないと感じた最初の気持が薄れていること。
そして実際に怪我をするまではあらゆる危険も大丈夫であること。
怪我をするのはある意味事故です。
事故は防ぎようのない事故と防げる事故があり、防げる事故は自分で防ぐことが大人としての責任です。自分で防げない子供の分は親が防ぐのが役割です。
子供が小さいうちは想定できる事故を防ぐために試行錯誤するのが親の努めです。
怪我をしたのは椅子が不安定だからでもういさんが暴れるからでもなんでもなくて、親ざるがそういう場所でういさんを自由に遊ばせているからです。
何事も他のせいにしてはいけないということを、今更ながら身を以て学んだ気がした母ざるでした。まる。