(前回)
早速清水産婦人科に行き市立池田病院へ紹介状を書いてもらうようお願いするが、風疹の抗体検査の結果の値が悪く再検査で結果待ち。
その間に、門前払いされないよう市立池田病院へ電話で問い合わせ、分娩を受け入れてもらえるか、どうすればよいか、など確認。まだ空きがあるので大丈夫だが先に予約だけとることは不可、必ず一度本人の受診が必要なので早めにきてくれとのこと。
1週間ほどして再検査の結果付きの紹介状ができたので市立池田病院へ行くも、総合受付の段階で門前払いされ産婦人科にすらたどり着けず。事前に電話してあり紹介状もあると伝えるが、先に家族か誰かが先に予約だけでも入れておけば良かったのに、などと言われる。予約はムリで必ず本人受診と言われたからつわりの中わざわざ来たのに話が違うと食い下がるが、最後のベッドが埋まってしまい物理的にムリだと言われ途方に暮れる。
義母に相談しほかの産院を探してもらい、古くて小さい産院だがむかしから評判の良いところがあるとのことでその足で池田の森山産婦人科へ。
そこで事情を話すと紹介状の内容を見た女先生が憤慨。どうして市立病院は中も見ずに断ったんだ、この内容だと総合病院での受け入れが必要だったのに無責任だ、かといってうちでまた断るのも気の毒だからなんとか引き受けてあげるが別の内科で検査も受けるように、そこでもし必要に迫られたらどこか総合病院へ入れてあげましょうと言ってもらい、以後内科検査も異常なく、ここで最後まで検診を受けお産を迎える事になった。
ここは初老の先生夫婦、助産婦さん数名でまかなっている驚くほど古い病院で、通りがかりで入るにはかなり勇気がいる雰囲気。初産妊婦に対する色んな指導や細かい説明や妊婦に対する極端に厳しい制限(体重、食事、など)は全くと言っていいほどない。医学的な出産というよりも動物的なお産、といったイメージ。いつだったか男の子か女の子かどっちですかと尋ねても、エコーの機械も古すぎて男女の別が見えない、どうせ男か女かどっちかしかないわい、ガハハ。という非常にアバウトな雰囲気。男先生はのらりくらりとやってきて診察室でタバコを一服(!)してからけだるそうに内診をはじめるという感じだし、女先生はまじめで親身だがせっかちで苛つきやすくすぐに怒るし口が悪い。ので初産婦としてはいろいろ不安も感じていたが、今更かわる事もできないので腕のいい先生だという評判を信じることにした。それに両先生ともかなり個性的だが人間臭いというかなんとなく憎めない雰囲気ではあった。
結局、最近の病院では有無を言わせず帝王切開になるであろう3752グラムの赤ちゃんをなんとか自然分娩でとりあげてもらい、母子ともに無事だったのだから産ませることに関してはとても腕が良かった。と思う。
(今回)
前回の色々な経緯や今回の出産時の状況を考慮し、みずほレディースクリニックでの出産を切に希望するも、やんわり断られる。要するにあなたはたぶんどの病院へ行っても総合病院へいってくださいといわれることになるから最初から総合病院へ行った方がいいと思うというようなことを言われ、しょんぼり、しかしのんびりしていられないのでまたも市立池田病院へ。
前回産院を退院したその日のよる、私は発作を起こして早速救急車でここへ運ばれたのだが、その時の診察はお産より辛かったと言ってもいいくらい酷いものだった上に誤診され、結局それから数日の間に何度も発作を起こし最終的に近大病院に入院したので、もう二度と行きたくないと思っていたのだが諸事情によりなぜかこういうことになってしまった。
まあ考えようによっては、前回酷い目にあったということを最初に言っておけば一目置いて丁寧に診てもらえるかもしれないとかなんとか、色々と気をとり直して分娩予約をとり今現在も通院している。とにかく私には選択の余地がないらしい。