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妊娠比較記録 妊娠後期編
前回

今振り返れば妊娠中は相当しんどかったのだが特に後期のしんどさにおいては思い出すだけで消耗。

冬が近づくにつれ一気におなかが重く動きが鈍く体がしんどくなり、ああ安定期も終わりなのだと感じる。さっさと歩けない、足下が見えない、落とした物を拾えない、まではよかったが、次第にじっと立っていることも一番楽な姿勢で座る事も困難、横になってもどうやっても苦しくてたまらない状態になってくる。足は常に長時間正座しているようなしびれと重みからくる関節痛などで一人で外出はおろか台所に立つ事すら困難、常に何かに捕まっていないとバランスが保てず一人での入浴などは本当に怖かった。お腹が大きすぎたのだ。

検診が頻繁になってくるが、あまりの体重増加に減塩や運動などの注意をされる。しかし元々薄味な方だし妊娠してからはより減塩や調理法に注意しており、運動といわれても安定期のように3駅分往復くらいを調子良くどんどん散歩しまくるようなハードなことは体調が悪すぎて到底できるはずもなかった。なんとかして体を動かさなくてはと最低限の家事をこなすがそれすら行き詰まってくる。自分なりにかなり努力はしていたし、他の妊婦さんと比べても自分の生活態度が体にこれほどの差が出るくらいに劣っているとはどうしても思えず、体調の悪さや増量やおなかの大きさの原因が最後までわからなかった。

予定日の一月余前に引越や諸々、体力的にムリをしていたのか、年末年始にかけて何度も激しい胸痛がおきたりして救急病院へ運ばれたり、病院に運ばれない時でも苦しくて意識が遠のきそのまま1時間ほど眠ってしまうような事(今思えば気絶していた。そしてこれらは全部胆石の発作だったのだと思う。)がたびたびおこる。
予定日の1週間前くらいまで貧血も酷く、いくら深呼吸をしても一日中続く水中に沈んでいるような息苦しさに酸素は血液が運んでいるというのは本当なのだと実感。
おなかの大きさが102センチほどになり圧迫による日常の苦しさも尋常でなくなる。妊娠線がどうとか腰痛がとかもはやそういったレベルではなく、今日はまともに呼吸ができるか、一日倒れないで過ごせるか、一日でも早く回復しなくては出産に耐えられないという切羽詰まった感じでとにかく体調はボロボロ。
しかし不思議な事に、予定日1週間前頃に胸痛や酷い貧血が少し改善され、少しは動けそうなかんじになったので先生の指示通り動ける限り動いてみた。予定日ちかくから毎日明け方に軽い陣痛のような感じがあるが、そのまま消えてしまい結局最後まで産気づかなかった。

腹囲95センチを超えるあたりから、肉体的にもう限界、生むのが先か倒れるのが先か、ひょっとしたら自分の体力は出産に耐えられないかもしれない、と危機感を感じていたが、なぜか一方ではこれくらいのこと絶対に耐えられる、絶対に乗り切ってみせる、という根拠のない自信もあった。自分がどのような体調になっても不思議と赤ちゃんだけはとても元気なようすだったことと、今までにもっとつらい事は一杯あったしこんなくらいなんでもない、と無理矢理自分を奮起させていたのかもしれない。

冷静に考えてみればあれだけ倒れたら流産や早産などになっていてもおかしくなかったと思う。自然の力はすごい。赤ちゃんえらい。


ーーーーーーー
今回

子育てと猛暑で奮闘しつつやっとたどり着いたリフレッシュ旅行が終わり、ふと気づけば後期に突入していたという感じがする。なぜういさんの成長は人一倍速く母ざるの体力は人一倍お粗末なのだろうか。なぜこんな母ざるからういさんのような立派な子が産まれたのか不思議でならない。親族の中の立派な誰かに似てくれたのだろう。今度の子も立派な誰かに似ていてほしい。

湿疹や諸々の騒動も治まりやっと落ち着いた気持ちで生活できると思いきや、やはりそうはいかない母ざる。今度は不眠症?に陥りどんなに疲れて眠くてもろくに眠れない日が多くなる。
気分は安定しているし体も疲れて眠りたいのだが、どうにもこうにも体中の末端神経に虫酸が走るような、イーー!となる感じがして眠れないのだ。同時にものすごく新陳代謝が悪い感じもしてトイレにいっても出辛く気持ちが悪かった。しかしこれはひたすらストレッチと半身浴をすることで多少改善されるようになった。
そうこうしているうちに休んでも休んでも体がだるくてなかなか動けなくなり、ただの寝不足じゃない、どこかで味わったことのあるとてもしんどい感じになってくる。

という頃に夏も終わり、先月の検診で血液検査をしたところ、貧血がかなり酷くなっていた。
投薬治療が始まると同時にまた一日中海底に沈んだように息苦しくてたまらない日々がはじまりろくに起きていられなくなりひたすら寝たきりのような生活が続く。食事をすると消化に血液が採られるというが、それも本当だと実感。不眠もだるさも動けなさも吐き気もこのせいだったのだ。全然起きていられないので周囲に助けてもらいながらなんとか2週間ほどやりすごしたところ、まだ体はしんどいもののやっと目が覚めてきた感じくらいに回復。前回に比べ薬が強かったようできちんと効いている感じがあった。たかが貧血と馬鹿にしてはいけない。度を超えると食事や休息くらいでは回復しないし窒息しそうに苦しい。ヘモグロビンの数値はたしか前回が9.3くらい、今回は8.7で2週間の投薬治療後10.2に回復、これから12までいけば貧血完治だ。

とにかくなんとか回復の兆しが見えてきて、3週間ほど前の検診を受ける頃、今度はやたらとおなかが張るようになり、夜横になって2時間くらいたってもなかなかはりがおさまらなくなってくる。検診でそのことを話したところ、今度は動悸が強く子宮口が開いてきていると言われ、このままいくと切迫早産で入院になるのでおなかのはり止めの薬を飲んで安静に、と指示され、緊急入院時のための感染症の検査や動悸の原因になる甲状腺の検査やら諸々をうけることになった。出産予定日までまだ二ヶ月近くあるのに困った。今入院したら1ヶ月半はかかりそう、そうなったらういさんはどうしよう、あれもこれもどうしよう、とにかく最悪入院になったとしても一日でも期間を短くするためにはひたすら安静にするしかない。ということになってしまった。
ついでに厄介なことにこのおなかのはり止めの薬というのには人によって副作用があり、動悸息切れ倦怠感手の震え、などが起こってくるので動悸の強い私はさらに漢方も処方される。言われるままに飲んでみると、私にはこの薬があわないようでとても苦しい。漢方とあわせて飲んでも2時間ほどして薬が体中に浸透する頃になると、副作用が全部おこってくる。処方されてから最初の1週間は全く薬の効果がなく、体を少し起こすだけでもおなかがはる心配な感じがつづき、2週間たつとしだいにましになってきている感じがしてきた。
来週まで処方されているのだが、投薬3週目の現在、副作用があまりに辛く、お腹のはりは少しはましになっている感じがあったのでここ数日飲むのをやめてしまった。貧血の薬とあわせて飲むと副作用以外に胃も疲れてならない。ネットで調べるとアメリカではこの薬、効果の薄い割に副作用が強いという理由で使用中止されているという記述もありなんとも言えない気分だが、飲まずに入院するのも早産になるのも困るし、どうするのがいいのかよくわからなかった。
というわけで、酷い貧血で倒れて以来寝たきり生活は続き、かれこれ1ヶ月以上通院以外の外出もせず、ひたすら自宅で安静、安静、また安静という生活をしている。周囲に負担をかけ、ういさんはストレスでパンパンになっているが、何もできずどうしようもなくて情けない。
こんな日々が続いていたが、幸いこのままいけば入院は回避できそうな気配、次の検診で問題がなければその後10日ほどで危険な時期が過ぎるので、ようやく先に光が見えてきています。そうなったら今度は、ラストスパート、がんばってあれこれやろうともくろんでいます。

ちなみに、体重の増加はいまのところ前回の半分以下、おなかは前回とかわらない大きさで、今回も母ざるはヨレヨレですがおなかの赤ちゃんは元気いっぱい、お腹の皮という障壁をもろともせず、自由にダイナミックに俊敏に動きまくっています。
ういさんの時より胎動強いです。おねがいだから羊膜蹴破らないでね。
| - | 01:11 | comments(2) | trackbacks(2)
妊娠比較記録 安定期編
前回

戌の日のお参りも済んで秋がくると次第にむかつきが治まり食欲もわいて体がすこし楽になる。そのうち食欲がすごくなってくる。普段の食事は23人前食べるというほどではないがかなりしっかりと食べた。その他にやたら間食がしたくてたまらなくなる。最初は菓子パンが食べたくて仕方なくなり、次はその中でも特にあんぱん、そしてきな粉のおはぎへと執着心が移行してゆく。不思議な事に普通のおはぎにはあまり興味がわかず、きな粉とあんこの組み合わせが食べたくて、トーストにもあんこときな粉をかけて食べたりした。この食欲はブラックホールのように強力で我慢しようとすると絶望的な気持ちになり、我慢を強いると悪い精神状態で妊婦生活を送ってしまいそうだった。なので程々に食べてもよい事にし、そのかわりできる限り体を動かす事にした。まめに家事をしたり、同じ日に散歩と用事の外出を何度にもわけて階段の昇降回数を増やし、何時間も散歩したり用事にも遠まわりしていったりして、三度の食事はなるべく規則正しく栄養のバランスに注意した料理を心がけた。週末も散歩や買い物などによく出かけ、夫について京都へ行き、バンドの練習中1、2時間はひとりで散歩にでたりした。おなかはどんどん大きくなったが安定期の間はたくさん用事をしたり楽しんだり出かけたり、目一杯活動し、すこやかに過ごしたように思う。
しかし秋が深まるにつれ、時々みぞおちのあたりに激痛を感じるようになる。気が遠くなるような痛みだが数十分休むとケロリと治って後は何ともなかったりしたので妊娠による一時的な変調かと思っていた。
おなかの大きさもいよいよ本格的になりずっしりとした重みを感じ始め、まず骨盤がミシミシと広げられてゆく感じがしてくる。同時に腰痛がおこり、背中も肩も痛くて眠れない日もでてくる。以後、ずっとミシミシとあちこちの骨が広げられたりゆがんだりしてゆく感あり。

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今回

つわりの程度は一部を除いて前回とさほど差はなく、時期的にも同じくらいで次第に治まり少しずつ楽になっていった。しかし今回は安定期と猛暑が重なっていたので、いきなり食欲が増すとか何かがすごく食べたくなるとかすこし体が楽になるとかいう感じは全くない。つわりは軽くなっていったが特に体が快適安定期!な感じはなかった。今回は肌が弱くなっておなか中の酷い湿疹にひと月ほど悩まされ全然眠れなかったせいかもしれない。その他胆石が見つかったりその延長の病院でのやりとりなどもありせっかくのいい時期は心身ともにあまり良い状態ではなかった。
お盆でバタバタした後、猛烈に多忙だった父ざるがやっと夏休みを取れたので、安定期の終わりに淡路島に行きそこでようやく心身ともにリフレッシュした感じがした。とてもよい旅行だった。
ういさんのとき同様、母ざるに何が起こっても赤ちゃんはずっと順調。ありがたい。
| - | 02:51 | comments(0) | trackbacks(0)
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